明けましておめでとうございます。2025年を無事迎えられましたことに感謝いたします。
昨年は夏が長く、心待ちにしていた秋の季節はあっという間に通り過ぎ、冬に銀杏やかえでの紅葉を
見ることになりました。地球温暖化のなせる業なのでしょうか。
昨年10月6日に高知市主催により、リハビリテーション病院 すこやかな杜との合同防災訓練を実施しました。
地域の方々も50名がご参加くださり、患者役として名演技を披露してくださいました。
また、10月26日には前年に続き「医療と音楽の集い&福祉フェア」を開催しました。300名の方々が来場され、地域のみなさまがこの催しを心待ちにしてくださっていること、また健康の大切さや元気で生活したいという
意識を持たれていることを肌で感じることができました。
両企画には、100名以上のスタッフが参加しました。当法人関係者だけでなく、前述の地域の方々や「医療と音楽の集い&福祉フェア」に出展された企業、後援や寄付、広告をいただきました企業、機関の方々の集約された力は、私どものかけがえのない財産となりました。地域の医療・介護・保健・福祉・生活支援といったネットワーク作りや、防災対策、地域興し、地域文化の存続などにお役に立つことができると考えております。
永井病院はもとより、当法人在宅サービス部門、この3月で丸2年を迎えます高知市春野地域包括支援センターとの協働により、
ご協力いただいている機関、企業や地域の方々とともに、住み慣れた地域で安心安全にそして心豊かに暮らせるネットワーク作りに努めてまいります。
新型コロナウィルスの分類が5類になり2年が経とうとしていますが、感染が収まるわけではありません。インフルエンザも昨年暮れから猛威を
振るっており、感染拡大の予想がつきにくくなっています。
私たち医療従事者は気を引き締めて感染防止対策を心がけ、尊い命をお守りするべく、地域のみなさまとともにこの局面を乗り切れるよう
尽力してまいります。
本年もよろしくお願いいたします。
「人はいつまでも元気で長生きしたい」
「自分の家で気兼ねなく穏やかに過ごしたい」
という思いを持っています。しかしながら、いつの間にか世の中は、超高齢社会で老夫婦生活、独居生活、家族の援助が難しくなってきた人などが増えています。何よりも、お年寄りが内臓の病気や運動器の病気、物忘れなど、多病を持っていることです。ちょっとしたことでも具合を悪くし、救急患者となってしまいやすいことです。元の生活に早く戻るためには、そこには治療が必要となってきます。当院では単独の科や医師を頂点とするピラミッド型ではなく、多職種が一つのチームとして、治療やリハビリテーション、介護、住まわれている家の環境調整、衣食住に関するあらゆる問題に取り組んでいます。超高齢社会に向かって加速する今、医療・介護の現場でも病気や加齢に伴う様々な問題を抱えながら生活している方を如何に支えていくかが問われています。「治す医療」から「治し支える医療」へ、お年寄りに寄り添う「地域密着型医療」を心がけています。
「地域包括ケアシステムの実践」を目標に掲げ、生きていくという「生活」を重視したリハビリテーション医学・医療を中心に据えています。私たち職員は、その人が最後までその人らしい毎日を過ごすために自分たちに何ができるかを常に模索しつつ行動しています。そしてその活動を緑豊かなこの春野の地より発信していきたいと考えています。